帝王妃ソフィーダ
あとがき
 まず、読んで下さった方々に心からの感謝を。


 長かったですね。構想から着手までも長かったですが、書いている時間がものすごく長かったです。
 古くからの読者様は御存じなのですが、新しい読者様の為に一応解説しておきますと、この話は今はもう亡いとあるTRPGサイト様からの依頼で書き始めた物語でした。
 他人様のサイトに自分の小説が載っているというのはなんというかものすごく照れくさくて、でも嬉しかったのを覚えています。
 自サイトならばほっておいてもまあ、自分のところのお客さんが少なくなるだけなのでどうってことはないのですが(酷いな)、他所様のサイトで連載させていただいてるんだからある程度のペースで書かなければ……と思いつつ、実際には2ヶ月に1度くらいの更新だったような気がします。気のせいです。
 それからそのサイトの閉鎖に伴って自サイトに持ってきました。
 その頃になるともう物語も中盤だったので、「ここでやめたら石飛んでくるよなー」と思い、半ば意地で書いていました。
 あちこちのランキングや小説検索サイトからのお客様が増えだしたのもこの頃。
 「帝王妃ソフィーダ」は私にとって色々な人々との出会いをもたらしてくれた小説でもありました。


 こぼれ話。
 「ソフィーダのモデルは誰ですか?」とたまに聞かれるのですが、歴史上のモデルはゾバイダというお妃様です。
 世界史をやっている方なら一度は耳にしたことのある、教主「ハールーン・アル・ラシード」のお妃様。
 イスラムがもっとも栄えていた頃です。
 このお二方はアラビアン・ナイトにもよく登場されます。
 そしてソフィーダの人物上のモデルは神崎が前に務めていた会社の先輩。本当に美人で、誇り高くて、ちょっとお茶目でまっすぐな方でした。憧れです。
 レーゼは?と聞かれるとこれが特になく…。「ソフィーダ様に心酔している」という点では、先輩に対する私の気持ちがそのまま現われていたかもしれません。書きやすい子でした。
 対するタチアナはというとモデルは特になく、「一番嫌いなタイプの女を書いてみよう」と思ったのがきっかけです。
 「裏があるんじゃないか」等色々探って下さった方もいたりしましたが、ありませんでしたね…。そこまで考える女なら逆に好きになっていたような気がします。


 まあひとまず本編はこれで終了です。
 こんな長い話を最後までwebで読んで下さってありがとうございました。目と肩が疲れてませんか?
 冒頭でも述べましたが、心からの感謝を捧げさせていただきます。
 それから毎回感想下さった方々、励みになりました。ありがとうございました。
 htmlの作成をして下さったas3様、連載の機会を与えて下さったATSKY様、美麗なイラストを描いて下さったJ王閣下、厚く御礼申し上げます。

 

 皆様がまたレスト・カーンにお越し下さることを祈って。

 

2005.5.2  神崎瑠珠 拝

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